税理士試験に合格した経験を中心に試験対策のノウハウを紹介。また、30歳〜40歳の男性が気になるトレンドも追いかけていきます

税理士試験合格の勉強時間目安は大嘘!合格するための本当に必要時間は

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先日、官報に税理士試験の合格で名前を載ったことを機に税理士試験の概要を紹介しました。

税理士試験に興味がある人は、専門学校などのパンフレットなどに記載されている各科目の合格のための勉強時間を見たことがあるかもしれません。

しかし、結論から言わせて頂ければ、あの時間は大嘘です。合格するために必要な時間は、平均勉強時間+条文暗記時間です。

今回は税理士試験の専門学校が発表する勉強時間について紹介します。

税理士試験に合格するための勉強時間の目安

税理士試験に合格するためには、各科目ごとの平均勉強時間の目安は以下となります。

税理士試験の勉強時間目安

税理士試験のための専門学校からのパンフレットにも同様に勉強時間の目安が記載がありますが、大幅にズレはないです。

あくまでも勉強時間の目安 必ず合格を保障する時間ではない

たまに勘違いをされている人がいるのですが、上記の時間はあくまでも勉強時間の目安時間です。目安時間を勉強したから合格が保障されるわけではありません。

あくまでも科目の最低限の知識を得ることができるための時間と考えた方が賢明でしょう。

勉強時間が短いから合格しやすいわけではない 逆に熾烈な争いになることも

上記の表を見て頂くと気付くと思いますが、平均勉強時間の最長時間で法人税・所得税の600時間であるのに対し、最短時間では酒税法・国税徴収法だと150時間です。

だったら、酒税法・国税徴収法を受験した方がいいじゃん!と思う人もいるかと思います。しかし、前回、まとめたとおりに税理士試験は60点以上とれば絶対合格という絶対評価試験ではなく、試験者数の上位10%以内が合格するという相対評価試験です。

このように考えると、酒税法や国税徴収法は多くの受験者が早い段階から合格レベルに達しており、1点も取りこぼしができない熾烈な試験になりやすい傾向になります。

知り合いの過去の合格者からは100点取るつもりでないと合格できないという厳しい声も聞きます。

勉強時間はあくまで目安 あなたの生活スタイルで受験方法を考えよう

税理士試験の最大の特徴は科目合格制です。何年にかけて5科目を合格すれば税理士資格を取得できます(1科目合格するために何年もかかる人も多くいますが)。

ですので、勉強時間の目安はあなたの生活スタイルを考えてどのように税理士試験にチャレンジしていくか考えていく目安と考えましょう。

学生や受験勉強専念組は2科目以上の受験にチャレンジ

例えば、学生や受験勉強専念されている人は勉強時間を確保できる時間が多いため、1日4~6時間できると考えたとします。

消費税法は年間で300時間の勉強時間を要しますので、単純に勉強時間の日割りをすると、一日50分勉強すれば300時間の最低限レベルの時間を確保することができるため、もう1〜2科目チャレンジしてみようという計算ができます。

社会人受験者は1科目受験がベター

また、時間を確保することが難しい社会人ですと600時間を要する法人税と消費税法を勉強したら日割りで一日2.5時間。これは自分の生活スタイルで難しい・・・など逆算で考えることができます。

最初は勢いで複数の科目にチャレンジしがちですが、自分の生活を客観的に把握し、最後に息切れしないようなスケジュールで勉強をするようにしましょう。

税理士試験に合格するために必要な本当の勉強時間は?

専門学校等が発表している勉強時間は授業や教材を最低限学習するために要する最低時間だというのは上述でお伝えしたとおりです。

では、税理士試験に合格するために必要な本当の勉強時間はどれぐらい必要なのでしょうか?結論から言わせてもらうそれは人それぞれです。→当たり前じゃん!と思われた方申し訳ないです。

専門学校が公表する平均勉強時間には暗記時間が含まれていない

上記でせっかくここまで読んで下さった方に勉強時間は人それぞれという結論を与えてしまいましたが、それにも根拠があります。

というのは、専門学校が公表する平均勉強時間には、税法などの条文の暗記時間は含まれていません。と考えると、平均勉強時間+条文暗記時間があなたが合格レベルに達するまでの最低時間といえるでしょう。

条文などの暗記については、天才肌の人であれば、読んだだけで簡単に覚えることが出来る人もいれば、私みたいに何度も条文を書いては忘れたりなどとてつもなく時間がかかる人もいると思いますので。

税理士試験は相対評価試験!結局、他の受験生よりも勉強しなければいけない

なんどもいうとおり、税理士試験は相対評価試験です。結局は、誰よりも勉強した人が合格する人です。合格する人は専門学校が公表する平均勉強時間なんて、全く気にしていないでしょう。

自分が納得できるまで、毎日、夜中まで勉強し合格を勝ち取っているのです。努力した人間が合格する。一番合理的な試験かもしれません。

また、合格を勝ち取る人は勉強方法や勉強時に使う道具にもこだわりがあります。とことん、税理士試験に向き合う必要があります。

結局は、誰よりも勉強した人が勝つのです。合格しやすい、簡単だからという甘い考えで望むのはやめた方がいいでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか?今回は専門学校が発表する合格するための勉強時間が大嘘であることを紹介しました。

専門学校もある程度商売ですので、受験生を獲得するために勉強時間を短めに表現にし、あなたでも勉強すれば合格できますよ!というアピールしています。あくまでも参考時間と考え、鵜呑みにしないようにしましょう。

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