6月に入り、税理士試験の受験生は8月に迫る税理士試験に向けて専門学校の模試の結果を見ては一喜一憂の時期ではないでしょうか?
私も会計事務所で勤務しながら税理士試験にチャレンジしていましたので、5月の3月決算の法人の申告作業を完成させ、6月からやっと受験に専念できたことを覚えています。
さて、税理士試験の受験生としては当たり前の話ですが、試験当日はシャープペンシルや鉛筆、消せるボールペンは使えません。使えるのはボールペンか万年筆となります。
税理士試験を制する者は、普段から使う筆記具にもこだわりがあります。今回は、おすすめするボールペン・万年筆を紹介します。
税理士試験の合格者が誰もが経験する腱鞘炎(けんしょうえん)
なぜ、受験生の多くが腱鞘炎に悩まされるの?
税理士試験の合格者から、よく耳にするのは、受験時における手首等における腱鞘炎(けんしょうえん)です。私もこの腱鞘炎に悩まされた一人です。
なぜなら、税理士試験では、税金を計算する計算問題のみならず、事例などをもとにどのような法令が適用されるかという理論問題といわれる筆記試験があります。
この筆記試験をクリアするために税理士試験の受験生は税法科目の暗記を行わなければならず、暗記するために条文を大学ノートが真っ黒になるまでボールペンや万年筆でひたすら書く必要があります(書かず暗唱で覚えてしまう受験生も多くいますが、私は無理でした)。
私自身は人よりも筆記するとき力を入れてしまう傾向があるのでよく腱鞘炎に悩まされておりました。
腱鞘炎の原因・症状
腱鞘(けんしょう)とは、骨と筋肉をつないでいる腱を包み、腱が滑らかに動くよう支える滑車のような働きをする組織です。腱鞘炎とは、この腱鞘と腱がこすれ合って炎症を起こす病気です。
腱鞘炎は指の使い過ぎで起こることから、パソコンのキーボードやマウスなどで反復的な操作をしたり、スマホを長時間操作する人、ピアノなど指を多く使う楽器を演奏する人、グリップやボールなどを握るようなスポーツをする人などに多くみられます。
よって、税理士試験の受験者も筆記具など使いすぎにより腱鞘炎になりやすいのでしょう。
腱鞘炎の対策
腱鞘に炎症が起こると、プラジキニンやヒスタミンなどの化学物質が出ます。また、プロスタグランジンという物質も発生させて、痛みを増強します。
湿布などの外用鎮痛消炎薬に含まれる「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」という種類の成分は、プロスタグランジンの発生を抑えて、痛みや熱をやわらげる働きがあります。NSAIDsは内服薬もありますが、外用薬は、皮膚から炎症を起こしている部分に直接浸透して効果を発揮してくれます。
湿布などでも痛みが治らないようなら整形外科に通院するようにしましょう。
税理士試験を制する者は筆記具を制す!?税理士試験は速記試験
税理士試験は相対評価試験!1点を落とすことが命取りになることも
上述のとおり、税理士試験を受験する人の多くが腱鞘炎が発症する可能性が高いのですが、それぐらいまで追い込まないと、合格できない試験でもあります。
また、税理士試験は相対評価の試験でもありますから、誰よりも1点を多く取らなければならない試験であるため、2時間の試験時間内に誰よりも解答する必要があるため、速記試験の一面があります。
税理士試験の概要を知りたい方については上記の記事がおすすめです。
税理士試験は速記試験!?あなたにあった筆記具を見つけることが試験を制す!
税理士試験は速記試験といっても過言ではありません。試験本番直前時期には、細かな部分を覚えるよりも誰よりもいかに答えをアウトプットできるようにするかの練習をしていました。
ですので、勉強することも大事ですが、本番に備え、いかにアウトプットを早くできるかも合格の決め手となります。
では、どのようにすれば誰よりも早くアウトプットできるようになるのでしょうか?この答えは、いかにあなたにあった筆記具を見つけるかで試験を制すといっても過言ではありません。
税理士試験を制するおすすめボールペン・筆記具5選
上述で税理士試験にチャレンジする上で合格を勝ち取るために腱鞘炎を発症させてしまう方や速記試験であることをお伝えしてきました。
最後に税理士試験を制するためおすすめするボールペン・筆記具をまとめましたので参考にして頂ければ幸いです。ちなみに私は計算問題はボールペンを利用し、理論問題は万年筆を使うというハイブリッド型で試験をクリアしてきました。
理由としては、計算問題では、複雑な計算となると数字自体の記載がとてつもなく小さくなってしまうため、万年筆では細かな数字が書きにくかったことと電卓で合計を求める際に読み間違いをなくすために、細かい線(0.5・0.38)が書けるボールペンを利用してました。
また、理論問題では、細かな文字を書くよりもいかに早く書くかに重点を置いていたため、ペン先が柔らかく書きやすいのが私にとって万年筆でした。
ただし、万年筆のペン先は時間の経過と共に使用した人の筆質に合わせながら削られ、なじんできますから、万年筆を利用するなら試験本番の直前ではなく、早い段階で利用することがおすすめです。
万年筆を選ぶポイントをまとめた記事はこちらです。
三菱鉛筆 油性ボールペン ジェットストリーム
受験生の多くがジェットストリームを利用しているのではないでしょうか?私もジェットストリームを愛用しておりました。
値段はもちろん、書き味は滑らかで引っかかりがなく、インクも濃くはっきりしており、かすれることもないためおすすめです。
細いボールペンはいくつかありますが、この全ての要素を揃えているのはなかなかないのでしょう。
ゼブラ ジェルボールペン
ジェットストリーム同様、税理士試験受験者に人気のあるボールペンの1種です。
ゲルインク特有の「カスレ無く濃くしっかり書く」といった美しさはもちろん、握りやすさ書き心地まで考え抜いて商品しています。
結局はジェットストリームかジェルボールペンで落ち着くでしょう。
プラチナ万年筆 ブルゴーニュ #3776 細字
万年筆といえばプラチナ万年筆。プラチナ万年筆といえば#3776 センチュリーというほど看板商品です。日本の会社であるからこそ、日本語が書きやすいように設計されており、万年筆初心者の方にとっても扱いやすい万年筆になっています。
ちょうど良い弾力もあり、安定感を保てるのでどなたが使用しても使いやすい設計になっています。
パイロット 万年筆 コクーン チタン 細字
万年筆としては廉価の部類に入りますが、万年筆初心者におすすめはもちろん、既存の万年筆ユーザーも満足できる出来具合と評判です。
ペン先はスチール(特殊合金)でありながら、非常になめらかな書き味を実現しています。
ペリカン 万年筆 EF 極細字 スーベレーン M400
こちらは私が愛用している万年筆です。ボールペンなどを利用している人は値段を見るとものすごく高く感じるかもしれませんが、筆圧が強い私にとっては、ペン先の柔らかさが抜群で、長時間の筆記も全く苦にならないほどの商品です。
この万年筆に出会えたからこそ、最後は腱鞘炎に悩まされることも無く、理論暗記に集中することができました。合格のための投資と考えれば、高い買い物ではないでしょう。合格後も愛用している文具の一つです。