令和2年度の税理士試験の受験日程は8月18日から20日の3日間です。
しかしながら、4月13日付の国税庁のホームページによると、新型コロナウイルスの影響により、今後の影響次第では、変更する可能性があると発表しております。
一方で、緊急事態宣言等の影響により専門学校が休校し、税理士試験の受験生にとっては学習環境が変わるなど大きな不安を感じているのではないでしょうか?
このような新型コロナウイルスの影響下のような有事な時に税理士試験の受験生は、どのような心構えでいるべきかを考えていきます。
Contents
GWが勝負!税理士士試験の受験生にとっての5月の使い方
税理士試験の受験生のときは5月は嫌いだった
私が税理士試験の受験生時代のときは、5月のゴールデンウィークは大嫌いでした。
なぜなら、周りはバーベキューやら旅行など楽しんでいるさなか、自分は税理士試験の勉強の真っ只中(自分の選んだ道ですので、致し方ないのですが・・・)。ゴールデンウイーク明けには税理士試験のための専門学校では実力判定摸試が始まり、受験生にとっては今後の合格を左右するか否かの大事な時期です。
しかも、3月決算の法人の法人税申告があり、5月は税理士事務所にとっては所得税の確定申告時期と同じぐらい繁忙期。ゴールデンウィークも休日出勤をしていたものです。(今は在宅でできてしまいますが・・・)
せっかくの長期連休であっても、税理士事務所に勤務してから思いっきり楽しめた記憶がありません。逆にいえば、この時期の楽しみを断り続けたからこそ、税理士になることができたと考えています。
不要不急な時期だからこそ勉強に没頭しよう
例年のゴールデンウィークであれば、様々な行楽地にイベントが行われ、受験生にとっては誘惑が多い時期です。
しかしながら、今年に限っては、緊急事態宣言のさなか、例年行われていたイベントは中止に追い込まれました。事業者の方・一般の方にとってはとても悲しいゴールデンウィークになりそうですが、不謹慎かもしれませんが、税理士試験の受験生にとっては誘惑がないからこそ税理士試験の勉強に没頭できるのではないでしょうか?
私自身も税理士資格を取得し、登録をしましたが、日ごろ、勉強したくても勉強できない項目を不要不急なゴールデンウィークの中で確認することができました。
家の中でやることがなさ過ぎて「コロナ鬱」になってしまう人もいるようですが、税理士試験に合格するという目標があって、勉強に没頭できれば「コロナ鬱」とは無縁な状態だと考えています。
勉強に限らず何かに夢中になれること、趣味があることは素晴らしいことです。
税理士試験の勉強は教室通学だけではない!勉強環境に左右されない勉強方法を習得しよう
教室通学の受験生は勉強環境が変わることで大きなストレスが・・・
新型コロナウイルスの影響により、主要の専門学校は4月初旬からゴールデンウィーク明けまで休校となっており、その間の対応は通信教育へと切り替わっている模様です。
教室通学のメリットは毎週、同じ時間に授業が行われることにより学習ペースを維持しやすいことです。
私自身、税理士試験の受験生のときは、毎週、専門学校へ通学して授業を受けていましたが、性格上、ある程度の強制力がある教室通学が合っていた気がします。
しかしながら、私のような教室通学慣れをした受験生が、突然、通信教育へと切り替わってしまうことは今までの勉強ペースを大きく崩されるだけでなく、勉強環境が変わることによるストレスも生じるのではないかと思います。
もし私が今、受験生だったら学習ペースを崩され、最悪な場合、今年の受験を断念していたかもしれません。それぐらい、受験生にとっては勉強する環境が変化することは大きな影響があることなのです。
こんな時代だからこそ勉強環境に左右されない勉強方法を習得しよう
2020年の3月からいよいよ5Gのサービスが始まりました。
まだまだ5Gの恩恵を受けるには先の話かもしれませんが、今でさえも、税理士試験をはじめ様々なインターネット上における学習プログラムが充実しています。
有料受講者数50,000人突破! 税理士試験の受験ならスタディング
日本最大級のオンライン通信資格講座・検定申込【formie】
受験勉強や趣味の習得は教室通学という固定概念を捨て、通信教育へと方向転換する時期かもしれません。わざわざ机の前にいなくても、通勤時間・トイレの中・お風呂の中でスマートフォンやタブレットさえあれば、勉強の環境が整う時代になりました。
私のような古い人間は結局、最後まで教室通学にこだわってしまいましたが、技術が発展とともに学習スタイルを変えていく必要があるかもしれません。なお、上記であげたスタディングは以前、記事でまとめましたので、興味があればご参考にしてください。
試験勉強が思い通り進まない時こそ基本項目に立ち戻ろう
あなただけじゃない!コロナの影響は他の受験生にも及ぼしている
上述のとおり、専門学校は休校となり、例年のような学習ペースを保てなくなり、動揺している受験生もいるのではないでしょうか?焦ってしまうのは禁物です。
なぜなら、この環境下はあなただけではなく、他の受験生も同じ境遇に置かれているからです。
受験日はいまだ不確定要素が多いですが、先のことは誰もわからないのですから、とりあえず今やれることに取り組んでいきましょう。
税理士試験は基本項目を取りこぼさなければ合格できる試験
このような時今やるべきことは、新たな応用知識を蓄えるのではなく、基本項目を繰返し勉強することです。
あの大リーガーのイチローさんでさえも、素振りとスローイングとストレッチという基礎の基礎を徹底して繰り返す日々を過ごしたことで、大きな成功を収めたといわれています。誰にでもできる簡単で小さなことの積み重ねが今後の成長を左右するといっても過言ではありません。
基本的なキャッチボールを積み重ねることで、イレギュラーなボールもキャッチできるわけですから
私自身も同じ科目を何年も勉強していると重箱の隅を突っつくような細かな知識を学習しようとしていましたが、合格後、振り返ると基本項目を取りこぼさなければ合格できるのが税理士試験だと考えています。
税理士試験は相対試験なので、皆ができるところは確実に回答することが鉄則です。
最後に
いかがだったでしょうか?今回は新型コロナウイルス感染症の影響下における税理士試験の勉強の心構えを紹介しました。
今はとても大変な時期ですが、試験勉強など何かに没頭できることがあることはとても幸せなことだと考えます。健康でなければ、好きなことはおろか日常生活を過ごすこともおろそかになります。
新型コロナウイルス感染症の影響下を機に、税理士試験の勉強ができることを当たり前とは思わず、勉強できることに感謝し、1年でも早く合格を勝ち取りましょう。