やまそうです。突然ですが、言葉の意味を調べるときに皆さんはどのように調べますか?
おそらく、多くの皆さんがグーグル先生などで「○○ 意味」のように検索する方が多いかと思います。しかし、そんな時代に逆行するかのように累計50万部を突破した辞典があります。
今回、その異例の大ヒットの背景には、いったい何があるのか紹介していきたいと思います。
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「辞典」が異例の大ヒット 「ことば選び辞典」シリーズとは?
現在、多くの本屋の辞典コーナーでひとつの棚を占めているのが、学研プラスの「ことば選び辞典」シリーズです。
この「ことば選び辞典」は昔で言う類語辞典の一種なのですが、なぜ、今、世の中に受け入れられているのでしょうか?
このシリーズには様々な分野の辞典があります。
例えば、シリーズのひとつである「感情ことば選び辞典」ですが、この辞典は感情の言葉のみに限定したことが最大の特徴です。
例えば、「幸せ」という言葉を辞書で引いてみると、
- 果報(かほう)・・・めぐり合わせがよいこと
- 眼福(がんぷく)・・・美しいものを見ることができた幸福
- 吉事(きちじ)・・・縁起がよくめでたいできごと
- 僥倖(ぎょうこう)・・・思いがけなくやってきた幸せ
のように、関連した言葉が10個以上出てきます。
この「ことば選び辞典」シリーズは現在7種類が刊行されていますが、初版2003年発売から累計50万部突破しています。
「ことば選び辞典」シリーズの支持層はネットユーザー!?
この学研プラスの「ことば選び辞典」シリーズはどんなユーザー支持されているのでしょうか?実は、ネットユーザーから熱烈は支持をうけているのです。
例えば、わたしのように、ブログなどで記事を書いている人にとって、伝えたいこと、発信したいことがあるときにことばが出てこないと伝わるものも伝わりません。ですので、ことば選びというのは伝えるうえでとても重要な要素なのです。
このように、記事を書いているときに、もっと上手い表現で伝えたいときなどこのシリーズはとても役にたつのです。
辞典なのに人気アニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボ化
実は、この「ことば選び辞典」シリーズは、辞典らしからぬ、人気アニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボ化のエヴァンゲリオン×ことば選び辞典 全5巻 BOXセットも大ヒットしています。
たとえば、ヒロインの綾波レイがつぶやく「好きって何?」の下には、「好感」「贔屓」など好きの類語を並べ、ファンの心をつかんでいます。
手にとって調べられる辞典の強みとは?
インターネットでも調べられるはずの類語ですが、なぜ、「ことば選び辞典」シリーズは、ヒットにつながったのでしょうか?
その背景には、手に取れる辞典ならではの強みとして、ネットで探しにくいことを重点的に載せるなど差別かを図っているようです。
まとめ
今回は、「ことば選び辞典」シリーズの異例の大ヒットについて紹介しました。
今は、インターネットが当たり前のように繋がる社会のなか、簡単に物事を検索できる一方で、辞典などで手にとって調べるという行動がめっきり無くなっている気がします。
幼いときは辞典で物事を調べ、いつの間にか脱線して様々のことを学んで、知見を高めていましたが、今はピンポイントで調べられるため、効率性は高まりましたが、網羅性は薄れてきた気がします。
この辞典の大ヒットと同時に言葉に対する関心がより高まっていくといいですね。