合格を目指す国家試験が決まれば、今すぐ勉強をスタートさせたいところですが、急ぐのは禁物です。
専門学校に通っている方であれば、専門学校が準備してくれるカリキュラムにしたがって勉強を行えばよいですが、独学では自分で計画しなければなりません。
準備が整ったら、次に試験本番に向けての計画を立てましょう。まずは、大網的計画です。今回は大網的計画のたて方を紹介します。
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試験までの期間を基礎期・応用期・直前期に分ける
試験日が決まっている上、そこに照準を合わせて計画的に勉強していくことが大切です。
よって、勉強開始から本試験日までの長期的な戦略を立てることが必要になるのです。
ただし、勉強スタート時点で細かな計画は立てられないし、立てる必要もないと思います。おおまかな計画を立てて、それを手帳に書き込んでおきましょう。
期間を基礎期、応用期、直前期に分けよう
では、どのように大門的な計画を立てれば良いのでしょうか?
よく言われるのがゴールから逆算して計画を立てようと言うことです。
しかしこれは、正しいようで正しくありません。なぜなら、勉強を始めたばかりの人がゴールから逆算して計画を立てるのは、かなり難しいことだったからです。
専門学校のカリキュラムの王道「2対1対1」の法則とは?
そこで、専門学校が考えている合理的なカリキュラムの作り方の基本を紹介します。
これは非常にシンプルですが、効果は抜群です。誰にでも簡単に実践できるので必ず試してみましょう。
例えば、あなたがチャレンジする試験まで1年あるとしたら、12ヶ月を次のように3分割してください。
- 基礎期(基本的な内容学ぶ期間)・・・6ヶ月間
- 応用期(応用的な内容を学ぶ期間)・・・3ヶ月間
- 直前期(最終的なチェックをする)期間・・・3ヶ月間
つまり、基礎期、応用期、直前期の割合を「2対1対1」で設定するのです。これを「2対1対1」の法則といいます。
試験日までの長短は関係なし!「2対1対1」の法則の具体例
この割合は、試験日までの学習期間が長い場合でも短い場合でも変わりません。
例えば3ヶ月間(ここでは91日間とします)の学習期間と言うことであれば、こうなります。
- 基礎期・・・45日間
- 応用期・・・23日間
- 直前期・・・23日間
あくまで大網的な計画ですから、ここでは何時間という把握を行いません。まずは月数もしくは日数ベースの計画だけで充分です。
逆に、何事もそうですが、ガチガチに計画をたて過ぎると、計画がずれた時に修正ができずに結果的に断念してしまうものです。
基礎期・応用期・直前期に行う勉強内容は?
では、基礎期・応用期・直前期においては具体的にどのような勉強をすればよいのでしょうか?
基礎期というのは、名目の通り、試験に出されやすい典型的な内容を勉強して行く時間です。地盤を固める一番、重要な時期と言えます。
応用期というのは、テキストを何度も読み、いろいろな問題にチャレンジすることで、さらに理解を深めて応用力を身につける時期だと考えてください。
直前期は、それまで勉強してきたことを総点検する時期です。細かな内容や応用的な問題が気になると思いますが、あくまで基礎にこだわりましょう。
基礎的な問題で確実に点数を取ることが試験の勝敗を分けると肝に銘じるべきです。