専門の学校に通うにしろ独学で頑張るにしろ、勉強を始めるにあたってまず必要かつ大切なのは、テキストや問題集です。その選び方、利用方法について説明していきましょう。
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専門学校派は学校のテキストだけを利用する
専門学校に通う場合は、原則としてその学校で提供されるテキストや問題集だけを利用してください。一般に売られている参考書や問題集までむやみに手を広げないことが大事です。
なぜなら、専門学校のテキストは、多くの学者の専門書や過去の本試験問題を何人もの講師が時間をかけて研究し、作り込まれたものだからです。
ただし、学校で提供されるテキストは、講義と連動することで効果が倍増するように考えて作られているものが多いので、この事はぜひ忘れないでください。
専門学校の教科書はレジュメと連動することで効果倍増!?
また、講師によってはテキストをよりわかりやすくするために、講義の際にレジュメを配布することがあります。
レジュメと言うのは補助資料のことです。講義と連動させながら、自分のオリジナルのテキストを作り込んでいくイメージで講義をします。
問題集についても講義やテキストに連動する形で作り込まれているため、最大の効果を出すためには、その都度、講師の指示に従いながら問題集を解くのが効果的な勉強方法になります。
提供されるテキスト問題集及び講義レジュメによって、試験合格のための情報は全て網羅されるので、原則として一般販売のテキストは不要なのです。
それでも一般テキストを購入するなら辞書がわりで
それでも、もし一般のテキストを購入する場合は、あくまで辞書代わり、参考書代わりとして利用してください。
学校のテキストで理解できなかった箇所について調べる程度に止めましょう。
それ以上は本当に無駄になります。何より時間が足りなくなってしまいます。間違っても、一般のテキストを最初から最後まで通読したりしないことです。
ネットオークションで専門学校のテキストを買うのは無駄
ところで、学校で使っているテキストだけを入手したいと言う希望が時々あります。
ネットオークションなどでもテキストだけの売買が行われているケースを見かけますが、これはお勧めできません。
テキストだけを入手しても、あまり効果は期待できないのです。学校で使っているテキストは、講義の中でオリジナルの肉付けをされることで効果を生み出すものです。
いわばテキストを作りあげながら勉強するということなので、おかしな言い方ですが、学校のテキストそのものは決して完璧ではないと思ってください。
独学派は入門テキストを2冊読破してから基本テキストを選ぶ
独学の場合のテキストや問題集選びは、とても重要です。
なぜなら、独学の場合は専門学校のように講義で補完することができないため、テキストや問題集そのものに依存することになり、ここで間違えてしまうといくら勉強しても効果が出にくくなります。
まずは入門テキストを2冊読もう
したがって慎重に選択してもらいたいのですが、まず、入門テキストを2冊読んでみましょう。とにかく図表が多いもの、薄くて読みやすいものを選ぶことが肝心です。
そして、そのテキストで気になった項目、引っかかった項目を2つ、3つ選んでおいてください。
基本テキストは適度なボリュームがあるものを選ぶ
その上で、メインで使う基本テキストを選びます。あらかじめネットやブログ、合格体験記などで紹介されているおすすめなテキストを調べ、できるだけ書店に行って、実際に手に取って比較検討しましょう。
入門テキストで気になった内容がうまく説明されているもの、自分に合いそうなものを選んでください。
入門テキストと違って薄すぎると内容に漏れが生じる可能性があるため、適度なボリュームが必要になります。
図表が多いものをの方が勉強進めやすいのは、入門テキストと同じです。また、重要度や難易度はランク分けされている間も効率よく勉強できます。
基本テキストは誰が書いているのかもチェックする
さらに、基本テキストを選ぶ際のとっておきの技を紹介しましょう。それはどんな人が書いているのか必ずチェックすることです。大きく分けると3パターンあります。
大学教授が書いている教科書を選ぼう
1つ目は、大学の教授が描いているものです。
大学教授の著すテキストともなれば、専門性が高いと言えますが、その反面、説明が若干難しいと言う短所もあります。
専門学校が学校名で出版している教科書を選ぼう
2つ目は、専門学校が学校名で出版しているものです。
この種のテキストは説明がわかりやすいのが特徴ですが、講義で使用しているテキストをアレンジしたものなので、講義によるフォローがないと説明が不十分になる恐れがあります。
もちろん学校によっては一般販売の書籍に力を入れているところもあるので、その学校が出している出版点数の多さもチェックして判断していきましょう。
カリスマ講師個人が書いている教科書を選ぼう
3つ目は、学校代表するようなカリスマ講師が個人名で書いているパターンです。
その人の名前で売っているのですから、内容に対する責任感は非常に強いものがあります。ただし、どうしてもその著者の個性が強くなるので、内容に偏りが出てくる危険性も若干考慮すべきでしょう。
独学で勉強するならメイン教科書を徹底的に使いこなす
メインの教科書は相性のあう1冊を選んで徹底的に使いこなす
以上、3つのパターンにはそれぞれ長所と短所があります。一概にどれが良いとは言えません。
ですから、今後メインで使うことになるテキストを、自分と相性が良さそうなものからまず1冊選んでください。
その上で、選んだパターン以外の2つのパターンのテキストも、できれば1つずつ購入することをお勧めします。
注意すべき点は、あくまでもメインとして選んだものを徹底的に使いこなすことです。
そして残り2冊については、場合に応じて補助的にうまく利用することが大事です。
合計3冊になりますが、それぞれの長所と短所がうまく中和されてバランスは取れるはずです。
独学の場合は書籍代をケチると勉強効率が非常に悪くなるので、この指針を参考にして、基本テキストを購入しましょう。
問題集は重要度や難易度でランク分けしていることが必須
問題集については、重要度や難易度でランク分けしてやることが必須です。
なぜなら、重要性が高いものから練習を積んでいく、あるいは優しいものからどんどん練習を積んでいく、といった効率的な勉強ができるからです。
また、思考プロセス、解放テクニック、ひっかけポイント、類似問題などを丁寧に解説してくれている問題集を選びましょう。
解説が充実していると、1問解くだけで知識を増やすことができますし、理解を深めることができます。まずは、1冊の問題集を徹底的に使いこむようにしましょう。