10月も中間となり、9月から税理士試験対策の専門学校に通う方はそろそろ最初の定期試験を受けたのではないでしょうか?
たかが最初の定期試験ですが、この定期試験の活用方法により大きく合格できるか否かを左右すると考えます。
今回は私が実践してきた税理士試験対策の専門学校で行われる定期試験の活用方法を紹介します。
Contents
税理士試験対策における定期試験の役割とは
そもそも、専門学校で行われる定期試験は何のために行われているのでしょうか?
長い勉強期間における知識の定着を測る道しるべ
定期試験の1番の役割は、一定期間における知識の定着度を測る試験です。
税理士試験の勉強はオーソドックスなパターンでは、9月から始め翌年の8月の試験を迎えるという長丁場の試験となります。
ですので、その定期的な時点において定期試験を行うことで知識がどれぐらい定着しているかを把握するために行われています。
現状における受験生の中でのレベル把握
大原専門学校やTACでは、定期試験が終わった後にそのテストの平均点、そしてあなたの順位が公表されます。
税理士試験は、国税庁の公表では60点以上が合格とうたっていますが、実際のところは相対試験です。
ですので、上位10%以上に入らなければ合格できない過酷な試験です。
重要なのは何点取れたのではなく、全体として自分の点数が上位何パーセントに食い込んでいたのかが重要となります。
定期試験はプロ野球のオープン戦!?
例えば、プロ野球。2月から来シーズンのためのキャンプが始まり終わったらすぐにシーズンに入るわけではありません。
シーズンに入る前にオープン戦が始まります。このオープン戦の役割は実戦形式でキャンプで行った練習の成果を測る場であり、この結果は選手・球団の成績には反映されません。
回りくどい表現をしましたが、定期試験はプロ野球でいうオープン戦の役割なのです。
定期試験という練習の場でどのようにすれば点数が取れるのか、何が苦手なのかを把握するための重要なステージといえます。
プロ野球のオープン戦でできなかったことが本シーズンでできないように、定期試験でできなかったことは本試験でも決してできないのです。
定期試験を受けて終わりではもったいない!?合格するための活用方法
受験生の中には、税理士試験対策の定期試験を受けた後、結果を見て一喜一憂して終わりという方が結構います。
私見では、定期試験を受けた後の行動こそが合格できるか否かを左右すると考えます。
定期試験の受験後すぐに答え合わせをしよう
通常、定期試験の受けた後には、必ず解答結果の用紙と同じ定期試験の用紙が配られます。
まずやるべきことは、必ず定期試験の解答結果を見て答え合わせをしましょう。
定期試験を受けた後であれば、自分がどのような回答をしたのか覚えているはずです。ここができたできなかったという現状把握をするようにしましょう。
当たり前なことと考えている人も多いかもしれませんが、この当たり前なことができていない人も結構います。
現状把握ができなければ、次の対策が打てませんので必ず答え合わせを行いましょう。
答え合わせしたらすぐに問題を解き直そう
答え合わせをしたら、一喜一憂するのではなく、解答後に配られた控えの定期試験の問題を使って、すぐに再度解き直しましょう。
言うまでもありませんが、控えの定期試験は必ずコピーして解きましょう。何度も何度も解くことで力をつけることができますので。
同じ問題を直ぐに解いても意味がないのでは?と考える人もいるかもしれません。
重要なのは、問題ごとに何ができたのではなく何ができなかったことをあぶり出すことが重要なのです。直ぐに解き直すことで、問題が以下のように分類されます。
- 解答を見なくても正解できた問題
- 1回目の定期試験ではできなかったが解答を見ればできた問題
- 解答を見てもできなかった問題
1.2のパターンであれば、現状のあなたの勉強ペースは問題といえるでしょう。問題は3の問題です。
解答を見ても解くことができなかった問題を潰すことがあなたがより点数を取るための近道となるのです。
一定期間をおいたら同じ定期試験を解き直そう
苦手の問題を重点的に潰したら、一定期間をおいて再度同じ問題を解き直してみましょう。
ここで言う一定期間とは、受験生の皆さんの進捗度によりそれぞれですが、まずは一週間を目処に解いてみましょう。
ここで重要なのが、何点取れたのではなく、何分で解答できたかが重要となります。
なぜなら、税理士試験で一番重要なのは、理解力よりも解答スピードだからです。仮に点数が落ちたり、解答スピードが落ちたなら勉強方法の見直しが必要となります。
同じ定期試験の内容でいいので、1回で終わるのではなく何度も何度も解きましょう。
その際には、必ず何分で解答できて何点取れたかをエクセルやノートでまとめていきましょう。
正しい勉強方法であれば、必ず解答時間は短縮され、点数も伸びるはずですので、その伸び代が勉強におけるモチベーションとなるからです。
最後に
いかがだったでしょうか?定期試験で間違えても本番でできればいいやと言う考え方では、残念ながらいつまでたっても合格はできません。
あのイチロー選手や松井秀喜選手も基本練習である素振りやキャッチボールを入念に行なっていたそうです。
定期試験は基本練習の宝庫です。決して手を抜くことなく、しっかりと現状把握を行い、対策を売っていきましょう。